地理研究大会 巡検(H30.2.16.)

 県の地理研究大会で巡検を行いました。2ヶ所にお邪魔し、見学や講話をお聞きしました。

巡検①:将棋むら 天童タワー(天童市)

 書き駒体験・昼食・講話

 巡検の1ヶ所目は、天童市にある「将棋むら天童タワー」にお邪魔しました。巡検のメインである講話は、(株)天童タワー 代表取締役社長 菊地孝典 氏より、インバウンド・観光といったテーマでお話をお聞きしました。

 昨今の将棋ブームもありますが、職人さんたちの数や後継者など、難しい問題も多いそうです。また、天童の観光という視点から、新幹線の新庄延伸による影響や今後の可能性についてのお話もありました。さらに、社長みずから現場の仕事を率先して行い、現場の立場で来社される方々の話を聞いているということでした。社長という肩書きがないことで新たな発見もあるのだそうです。


巡検②:六歌仙(東根市)

 講話・工場見学

 巡検の2ヶ所目は、東根市の酒蔵である「六歌仙」にお邪魔しました。こちらでは、六歌仙さんの酒づくりだけでなく、国税庁のGI(地理的表示保護制度)についてお話をお聞きしました。GIについては、山形県内では農水省管轄の「米沢牛」や「東根さくらんぼ」とともに登録されているそうです。酒米を県産米に限定することは難しいのだそうですが、まずは水や製造地といったところを山形県内として登録しているとのことです。こうした登録によって山形県の日本酒の魅力が広く伝わっていけば良いなぁと感じました。

 また、こちらの会社では掃除にかなりこだわっているとの話があり、実際に見学してみると何十年も使われたとは思えないほど、きれいな様子が見て取れました。こういった基本的な努力の積み重ねが、美味しいお酒づくりに繋がっていることが分かりました。