第3回地理部会(H29.11.1.)

 11月1日(水)、上山明新館高等学校を会場に、第3回地理部会を行いました。このたびは研究授業と授業検討会をメインとした部会で、初めて村山地区との合同開催となりました。それぞれの地区の地理担当の先生方13名の参加があり、大変有意義な研修でした。

 

【次第】

(1)研究授業

  授業者:金田啓珠 教諭(山形大学院派遣中・長井高等学校所属)

  テーマ:高等学校地理Aにおけるグループ学習の可能性

  内容:上山市で自然災害のリスクが少ないところはどこか?という問いを投げかけ、ジグソー法により自然災害のハザードマップを作成。

 

(2)授業検討会

 ① 授業者より

 ② 参観者からの意見紹介

 ③ 疑問・質問へのコメント(授業者より)

 ④ ①~③を踏まえた意見交換

 

(3)支部ごとに部会

 今後の活動について

 


≪授業の流れ≫

1 本時の問いを考えてみる

 

2 エキスパート活動

 土砂、洪水、活断層、火山の4つのエキスパート班に分かれ、それぞれの災害のリスクが高い地域を調べる。

 

3 ジグソー活動

 もとの班に戻り、各自が調べてきたことを共有→内容を地形図に落とし込み、本時の問いについて再考。自分なりの考えを言葉にして班員に説明。

 

4 クロストーク活動

 3で出た内容を全体に共有。



≪授業検討会≫

「良かった!参考になった!」をピンクの付箋、「自分の授業で取り入れる上での疑問・質問」を青色の付箋に記入してもらい、授業後の休み時間に模造紙に貼ってもらいました。模造紙の上の方が「教員の動き」、下の方が「生徒の動き」というように分けました。

 その場で大まかに分類して参加者で共有、疑問について授業者の金田先生よりコメントをいただき、さらに参加者からも意見を募りました。


(良かった・参考になった)

 ・資料準備がしっかりしていた。

 ・ジグソー法が効果的に使われていた。

 ・生徒が主体的に活動していた。

 ・地形図を有効に活用できていた。

 

(疑問・質問)

 ・資料準備にどれくらいかかっているか?

 ・あえて時間管理を厳格にしなかった意図は?

 ・グループ作成における留意点・配慮は?


 見る先生によって視点も異なり、様々な意見が出されました。学校によって様々な事情があるわけですが、生徒の実態を丁寧に把握し、生徒の主体性を生かしつつも、足りない部分は授業者がしっかりフォローする素晴らしい授業でした。授業を提供していただいた金田先生、ありがとうございました。