地区高社研(H30.5.16.)(第1回地理部会) 於 置賜農業高校

 5月16日(水)、置賜農業高校を会場に、平成30年度 置賜地区高等学校社会科教育研究会の総会と研究大会が行われました。

 

〇 総会

 事務局提案のとおり承認されました。

 冒頭の挨拶で、星 会長が次期学習指導要領に触れていました。地歴科・公民科は大幅な科目改変が予定されており、「地理総合」「歴史総合」「公共」の必修化や地歴の探究科目が3単位となること、大学入試の変容など、早いうちから情報をキャッチしておく必要性について呼び掛けていました。

 平成34年度からの実施とはいえ、周知期間や教科書の検定から採択までのスケジュールを考えると、今のうちからしっかりとした準備が必要と言えます。

 

〇 研究発表

 来月の県高社研で発表予定の社会部会から、「立憲主義について」をテーマに経過報告がありました。本番での発表も楽しみです。


第1回地理部会(分科会)

〇 分科会

 分科会は、歴史部会・地理部会・社会部会に分かれて行われました。地理部会は、いつものメンバーですが、人事異動で勤務校が変わった方や、担当科目が変わった方がいました。

 

① まとめ役の選出

 昨年度同様、高橋(米沢工業定時制)が、まとめ役を仰せつかりました。

 

② 今年度の活動予定

 7月頃に地域巡検を行うことを確認しました。今年度の地理部会の担当校は南陽高校なので、その周辺で原案を検討していただくことになりました。

 9月以降は、昨年度までのように、授業見学を予定しています。探究科が設置され、先進的な取り組みを行っている学校もあるようなので、皆さん興味津々で話を聞いていました。実際に見学するのが楽しみです。

 また、11月には自主巡検を実施したいと考えています。昨年度は日程が合わずに実施できなかったので、今年度は何とか実施したいところです。

 


講演会

〇 演題

「井上ひさしと生活者大学校の31年」

 

〇 講師

 阿部 孝夫 氏

(NPO法人 遅筆堂文庫プロジェクト代表)

 

 井上ひさし氏の寄贈により川西町に遅筆堂文庫が開設され、その後、「遅筆堂文庫生活者大学校」の企画・運営までにいたるお話をお聞きしました。海外では図書館設立がきっかけで大学まで誕生したという話から発展し、1泊~3泊程度の学びの場を作ることになったとのことでした。「井上ひさしと憲法」「生活者大学校と井上ひさし」など、様々なテーマで、これまでに30回ほど実施し、井上ひさし氏の没後も継続されているものです。

 

 内容はもちろんですが、こうしたイベントを企画し、様々な方との連絡・調整を行うという行動力に大変感銘を受けました。これは教科に関わらず、私たち教員にとっても非常に重要な力ではないでしょうか。とても勉強になりました。ありがとうございました。