第2回地理部会(R1.7.3.)  於 長井高等学校

 7月3日(水)、長井高等学校を会場に、第2回地理部会が開催されました。例年この時期の部会は、担当校周辺の巡検を行っています。今年度は長井高校が担当校ということで、長井市周辺の巡検を企画していただきました。


地域巡検(長井市の地形環境)

 このたびの巡検は、「長井市の地形環境」をテーマに、担当校である長井高校の長岡先生より案内していただきました。長井市の地形図や各種資料を準備していただき、専門的な見地から解説がありました。

 

 

(1)環状交差点(ラウンドアバウト)

 長井市と言えば、県内唯一の環状交差点(ラウンドアバウト)が設置されています。信号なしでスムーズに通行することができ、なかなか快適でした。海外ではよく見られますが、日本でも増えているということで、最近は免許更新講習などでも通行方法が扱われるようです。

 

(2)散居集落

 長井市の隣の飯豊町には、典型的な散居集落が見られます。その美しさは、景観コンテストで最高賞を受賞したこともあり、全国的にも知られています。ゆり園そばに展望台がありましたが、最近別の場所にも展望台が設置されたとのことで、今回はそちらを訪れました。けっこう急な登り坂でしたが、地理教員は足を使って現地を実際に見ることが大事なので、皆さん難なく登っていました。展望台から見える景色は写真のとおり美しく、北西側の屋敷林や扇状地の様子や断層など、地理的に興味深いものもたくさん見て取ることができました。

 


 移動する車内では、地理教員らしく、地名やら地形やら、いろんな地理談議が交わされ、こちらも勉強になりました。


部会会議

 巡検後は来年度の県大会の発表に向け、各自の研究の経過報告と情報交換を行いました。地区としての統一テーマは「探究心に火をつける授業実践」で、各自の構想の経過報告は以下のとおりでした。

 

・ICT活用を考えているが、テーマや分野は未定。

・新学習指導要領の「地理総合」などでGISが重視されることを見据え、それと身近な地域・できごととを絡めた実践を考案中。

・探究心とは「知りたい」という気持ちだと考えているが、その引き出し方で悩んでいる。

・地域おこしをテーマとした探究学習を行ってきた。生徒が自ら課題を見出し、自ら進んで調べていっており、内容的にも面白いものがある。

・地域との協働ということで、多くの外部人材に協力いただいて様々な事業に取り組んでいる。教員からの言葉以上に生徒に刺さるものがあり、まさに生徒たちは自ら学んでいる。

 

 発表はまだ先ですが、少しずつ研究を進め、試行錯誤した実践を皆さんで共有してお互いに刺激になればと思います。